小学生以上例会『オペラ 銀のロバ』素晴らしい時間でした!

子どもとおとなが一緒に年4回、生の舞台(演劇・音楽・人形劇など)を楽しみます。定期的・継続的に観るので、舞台鑑賞(定)例会と言います。

 

2017年 12月 12日(火)、県民文化ホール・グリーンにて小学生以上例会『オペラ 銀のロバ』が上演されました。

演ずるオペラシアターこんにゃく座は、高知市こども劇場に何度も来演し、定評があります。馴染みの深い井村さん、昨年度上演の『ロはロボットのロ』のテト役で人気急上昇の金村さんなど、垂涎のキャスティングです。

愉快でテンポがよくて大評判だった『ロはロボットのロ』とはうって変わってしっとりとした舞台。こんにゃく座の幅の広さを感じます。

 

(↓ 会員渾身のデコレーション!ステキでしょう?)

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本公演は、今年も高知けいばの赤岡修次騎手とその賛同者の和食仁志さん、武政澄夫さん、吉本正仁さんによる障がいを持つ子どもとそのご家族への観劇招待もありました。

年末のこの時期恒例となった観劇招待は11年目を迎え、毎年ご招待している高知市立高知特別支援学校と高知県立障害者スポーツセンターの参加数は今年でのべ600人を超えました。招待活動をモチベーションのひとつとして頑張っているという赤岡騎手は「1000人招待を目指したい」と語っておられます。

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毎年ご招待する関係者の方からは「声を上げたりして迷惑をかけるのでは?」「ちゃんと観られなかったりしたら申し訳ない」といった迷いの声を聞くことがあります。

「声を発する可能性があっても、その子が物語を受け取ることができる子なら、何も心配いらないから来場してもらってください。そのことは親御さんなら分かるはず。声にしても、物語に心が動いて言葉が出ることは障がいの有無にかかわらず、子どもならあり得ることだし、こども劇場の観劇はそういう場所。観に来たもののやっぱり気持ちが乗ってくれなかった、泣きっぱなし、おうちへ帰ろうと声を上げ続けてやむやくロビーに出た、あるいは帰った、なんてことはこども劇場ではしょっちゅうです。もしかすると、観れないこともあるかもしれない、でも観れるかもしれない、せっかくの機会ですからまずは出かけてみられてはどうですか。とにかく臆せずこの場に来てもらうことが赤岡騎手の趣旨でもあるのです。」とお答えしています。

今年の公演でもシーンによっては喜び、驚きを声に出して表現する子はいたけれど、ある登場人物が亡くなるシーンでは、それまで咳をしていた人もみんな息を飲んで服の布ズレの音ひとつ聞こえない瞬間がありました。その時「物語を通じてここにいる人たちはひとつになっている。同じ瞬間と思いを間違いなく共有している。」と強く感じたことでした。

これまで11年、色んな作品を高知特別支援学校と高知県立障害者スポーツセンターの皆さんと一緒に観てきました。ホールというひとつの空間の中で、喜びも悲しみも驚きもいつも一緒に共有してきました。

世の中には多様な人がいて、一緒に世界を共有している……そのことがこども劇場の子どもたちやおとなたちに伝わる機会でもあります。

 

またそうした空間は、しっかりとした劇団の力なくしては存在し得ません。

本公演も観客をひとつにする劇団の力量は素晴らしいものでした。

普段子どもたちが多く接することのない歌劇でしたが、しっかりとセリフと意図が伝わり、自然と舞台に惹きこまれました。

終始生ピアノが舞台を流れ、物語の明暗、静と動を表現し、その技術に感動し身が震えました。

演技、音楽、すべてが素晴らしく、得難い時間でした。

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記事作成日: 2017-12-29