感じる つながる あそびの時間 Report.2
『めざせ!あそびマスター!!②』

『あそび』は子どもたちにとって最高のコミュニケーションツール!自分を表現したり、相手の心に歩み寄ったり、ルールを守ったり、人とつながる上で大事なことがギュッと詰まった魔法のツールです。
今年度の『感じる つながる あそびの時間』は、『高知市こども劇場 子育ち・親育ち応援プロジェクト』(※)として、全日本社会貢献団体機構 平成28年度一般助成を受けて実現しました。
講師はプレイアドバイザーの中市真帆さん、よさこい振付指導で活躍の田村千賀さん。参加した子どもたちの個性に応じて変幻自在にコミュニケーションワークショップを展開します。

小学1~4年生向けワーク『めざせ!あそびマスター!!②』

2016年10月9日(日)・10日(月祝) 高知県立県民文化ホール第5多目的室

あそびを通じてお互いに関心をもち、ルールを理解したり、考えを伝え合ったり、感情のやりとりやワーク内で起こる出来事をともに乗り越えながら、コミュニケーション力を育みました。また「あそびきった」達成感や爽快感を子どもたちが元気に前に出る力に変えてほしいと願います。

当日の参加者は19名。ボールあそびや忍者になりきるあそびで身体をほぐした後、「○○が好きな□□さん」とみんなでメンバーの名前などを覚えて関心を持ち合いました。

なりきり忍者修行
「おのおの方、準備はよろしいか?!」

忍者修行は厳しいのでござる!

1日目は室内で、ピンポン玉を使った創作あそびをお互い出し合い、教え合い、最終的にはそれをみんなであそぶにはどうしたらいいか工夫しました。

ピンポン玉を蹴ったり、
ドリブルしたり……

最年少のボク!頑張って!

最後はみんなで考えたいろんなピンポン玉の運び方でリレーをしました。

おおっと!ニアミス!

2日目は外あそびを行いました。
外あそびでは『ポコペン』という『缶けりおに』に似たあそびをしました。『ポコペン』の良さは、まずお互いの名前を知っていないと成り立たないこと。子どもたちは自ら元々のルールを発展させて「もっとおもしろく」「もっとみんなで楽しむ」にはどうしたらいいかという工夫をたくさんしました。

昨日の今日で打ち解けてワーク開始前から遊び始める子どもたち。

今日はお外で『ポコペン』をやります。
まずは、室内で練習。
「ポコペン、ポコペンだーれがつっついた?」

さあ、練習もできたし、
近くの素敵な公園に移動して、

『ポコペン』やるぞ~!

あそんでいく中で子どもたち自らが提案して『ポコペン』は形を変えていきました。
「よりみんなに分かりやすく!よりみんながおもしろく!」

楽しい時間は過ぎるが早い!
「明日はもうあそべないの?」と惜しむ声。

外あそびならではの開放的な雰囲気の中、物陰に隠れて、走って、大きな声で自分の考えを主張して、思う存分楽しんだ子どもたちからは「もっとあそびたい!」「次はいつあそべるの?」とワークの終了を惜しむ声が聞かれました。
最後に、子どもたちには講師より『あそびマスター認定証』が授与されました。

最後は講師の先生より『あそびマスター認定証』を授与。それぞれに温かい言葉がかけられました。

ここで身につけた一歩踏み出す勇気が、みんなの人生の役に立ちますように!

保護者は、我が子が友だちづくりに消極的と心配して参加させた方が多かったようですが、あそびに対してはみんな積極的で、あらためて『あそび』というもののコミュニケーションツールとしての有効性を実感しました。子どもたちが名前を呼び合い、年齢や性格それぞれに応じた楽しみ方をし、一緒にあそぶうちに「仲間」になっていく様子が成果を確信させました。

【おまけ】
子どもたちがワークの間、親たちはティータイム。
子育ての悩みや本音などたくさん話しました。
お母さんって大変!誰かに話を聞いてもらうだけで、少し元気が出ること、ありますよね?お母さんたちもちょっとリフレッシュしましたよ!

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※『高知市こども劇場 子育ち・親育ち応援プロジェクト』は、全日本社会貢献団体機構 平成28年度一般助成を受けた事業です。乳幼児から中学生までの児童と保護者が対象で、対象年齢に分けてプログラムを組んでいます。どのプログラムにも共通するキーワードは『コミュニーケーション』。人と人がつながること……そのことによって成長したり、喜んだり、癒やされたり、慰められたり、勇気をもらったり。人を何倍も強く、幸せにするこの力を、子どもたちにはもちろん、おとなにも体得して身に付けてほしいと願ってプロジェクトを立ち上げました。プロジェクトは大きく分けて『感じる つながる あそびの時間』『感じる つながる おやこの時間』の2つに分かれ、それぞれがさらに2つのプログラムを組んでいます。

コミュニケーションアップ事業『感じる つながる あそびの時間』

子どもたちにとって生きる力となる「あそび」を大切にしながら、自分を表現する演劇の手法(ドラマ)を用いて五感を刺激し感じる心を育て、気持ちを伝え合う力(コミュニケーション力)を育てる時間です。主な対象は小学生ですが、幼児からおとなまでの様々な企画を2006年~2016年までの11年間行ってきました

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