【小学生以上例会報告】 劇団さんぽ『イノシシと月』

子どもとおとなが一緒に年4回、生の舞台(演劇・音楽・人形劇など)を楽しみます。
定期的・継続的に観るので、舞台鑑賞(定)例会と言います。

2025年9月24日(水)19:00開演、かるぽーと龍馬学園イベントホール (小ホール)にて、劇団さんぽ《小学生以上例会》『イノシシと月』を上演しました。

『イノシシと月』~福岡の劇団が、福岡の竹を使って演奏し、福岡の昔話を演じます~

昨年岡山ではじめてこの作品を観た時に、素晴らしい舞台空間の中で心地良く観られる劇を、高知の子どもたちと一緒に楽しみたいと思いました。

円形舞台を囲み観劇するという珍しい形態。いつもは同じ方向を向いて、観ている人の背中越しに舞台を観ていますが、観ている人も劇の一部になったような一体感がありました。観ている人の笑顔も、お月さまの歌を演者と一緒に口ずさむ楽しげな口元も観られ、より感動を共有でき、この作品を地域に届けられて良かったと思わせてくれました。

舞台にも楽器にも小道具にも役者たちが自ら切り出した竹が使われており、自然を感じる空間で聴く竹楽器の優しい音色に心癒されました。ちょっと想像力が必要な竹製の動物たちもユーモラスで、楽しい場に彩を添えてくれました。舞台が近いことで、演者の迫力やチームワークの良さもより感じることができました。

終演後には会場でたっぷり遊べる時間があると分かると、待ち遠しい子どもたち。OKが出るとすぐに思い思いの場所へ。舞台に立ってみたり、小道具や楽器に触ることができて、観て、身体を使って体験を深める、楽しく貴重な時間となっていました。

「劇団さんぽ」は、子どももおとなも一歩、二歩、「さんぽ!」と元気に歩き出したくなる作品を生み出したいと立ち上げられた劇団です。

5年前に観た劇『かあちゃん取扱説明書』とはまた違っていましたが、どちらも素敵な作品でした。
一歩、 二歩、「さんぽ」、次の3回目の出会いが待ち遠しいです。

                         子どもの舞台研究部  栄螺(さざえ)

高知市こども劇場は会員制で運営しています。例会当番も会員が担っています。
いろんな当番があるので、ぜひ参加してね!

PAGE TOP