ピアニカの魔術師と演奏しよう!

高知市こども劇場12月期例会『ピアニカの魔術師』を楽しみに待つための事前企画で、小学生以上おとなまでを対象にして、ピアニカ演奏ワークショップを行いました!

ピアニカ3

 

2018年12月2日(日)10:00~11:10

高知県立県民文化ホール第5多目的室

持ち物は鍵盤ハーモニカ(卓上演奏用のホース吹き口が必要)

*鍵盤ハーモニカは、メーカーによって「ピアニカ」「メロディオン」「ピアニィ」という名称になります。

 

日本人離れした顔立ちのミッチュリーさんですが、しゃべりは大阪弁(関西弁)で、なんともやさしい人柄がにじみ出てとっつきやすい方でした!

まず、ちょっと緊張気味の子どもたちを前にして、「今日は学校の教科書に載っていない、先生も知らないピアニカ演奏法の裏ワザを5つ教えます。最後にはみんなで両手で弾きます!」と心をくすぐります。

次に「自分の持っているピアニカは、みんなの鍵盤ハーモニカに比べて4つ鍵盤が多いだけ。」と言ってから、魔術師弾きでベートーベンの『喜びの歌』を聴かせてくれました。

そしていよいよワザの伝授へ。

 

ピアニカ1

その①トゥットゥットゥッと口で言うのを練習して、次にもっと早くするためにツゥクツゥクツゥクと言う練習。

 鍵盤の1音を押さえて、ツゥクツゥクと言いながら吹き口に自分の口を近づけて行き、吹き口をくわえるとそれはダブルタンギングの手法に。

  その②大きいドの音はほっぺたを大きくふくらませて、静かなドの音はほっぺたをふくらまさずに吹く。

静かなド→大きなドヘ、息を切らずに一息にフーフーフーフーと続けてやると、それはビブラートの手法に。

 

ピアニカ2

 その③大きな音で吹きながら、指を鍵盤の先から中ほどへ滑らせ鍵盤を半分浮かすと、半音下がる。

 その④巻き舌でルルルと言いながら

 その⑤両手で弾く。鍵盤ハーモニカを横に置くとを弾く指は、右手は親指、左手は小指。

 縦に持つと、両手ともドは親指。同じ手は同時に動きやすい。

 

 5つのワザを使い、『メリーさんの羊』を練習して、みんなで弾きました。

 子どもたちが解かりやすいように、明確に、具体的にポイントを押さえて、楽しく教えてくれました。

年齢によって難しいところもありましたが、できたら褒められ、できなくても認められ、笑顔が広がるワークになりました。

 そして、ミッチュリーさんは、ピアニカを演奏するときに大切にしていることも伝えてくれました。

ひとつは、楽譜を見なくてもいいように覚えて、聴いている人に向けて自分の気持ち・想いを込めて弾くこと。

もうひとつは、歌詞を歌いながら演奏することができる、唯一自分の息を音に変えられる楽器なので、そこを意識して気持ちを込めること。

 最後の質問コーナーでは、たくさんの質問が出て大盛り上がり。子どもたちの興味深さ・楽しさが伝わってきました。

 

ミッチュリーさんは子どもたちに音楽の楽しさを伝えたいと、北は北海道から南はインドネシアまで、学校公演を大切にしてピアニカを教えに行っています。

インドネシアでは、日本のアニメ『ドラえもん』が大人気で、みんな歌を知っており「タケコプター」と歌うところで、

「バリバリバンブー」

とインドネシア語で言いながらポケットから竹とんぼを出すとか。

 

世界中に音楽があふれることを願って行動するミッチュリーさんの熱い気持ちが伝わった、ステキな時間となりました。

ERI

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