高知市こども劇場12月期例会『ピアニカの魔術師』を楽しみに待つための事前企画で、中学生以上を対象にして、ピアニカの魔術師ことミッチュリーさんを囲んでの座談会を行いました!
2018年12月2日(日)13:00~15:00
高知県立県民文化ホール第5多目的室
参加者は中学生からおとなまで、11名でした。
ミッチュリーさんの音楽との出会いは早く、3歳の頃から「いやいや」エレクトーンを習わされるところから始まりました。
X JAPANのギタリスト、HIDEさんのプレイに衝撃を受け、音楽がそれまでの受動的な経験から能動的な衝動へとかわり、音を全力で楽しむ日々に変わりました。将来の仕事を考えた時に、もう一度ピアノを学び直し、1日1曲作ると決めて毎日毎日こなしているうちに、音楽はもう自分そのものになっていきました。そして表現をするのに、いつでもどこでも使えるピアニカ(鍵盤ハーモニカ)の魅力を知ったのでした。
ボブ・マーリーに憧れ、ジャマイカに行った時の話です。強盗に出会い、荷物を取られそうになりました。その荷物の中にあったピアニカに気づいた強盗は「楽器なのか?」と聞きます。武器で脅され命の危機を感じながら、ミッチュリーさんがピアニカを取り出して演奏を始めると、強盗は武器を持ったまま、リズムを取り始め、身体を揺らしてその音に聴き入ってしまい。。。ついには解放されたのです。
ジャマイカの町はいつでも音楽が聞こえ、人々の生活が音楽と共にあることに、ミッチュリーさんは感銘を受けました。敵対する人々も音楽を間に置けば手を繋ぐことができる、その瞬間を作ったボブ・マーリーのように、自分も、音楽で平和を作ることができる人になろうと決意したのでした。
子どもたちの前で演奏し、音楽の楽しさを伝えるライブを一回でも多く行うことに全力で取り組んでいるミッチュリーさん。
毎日ひとつ、夢に向かって何かをすること、小さなことでも大きなことでも、毎日ひとつ夢に向かって進むことをやめなければ、きっとどんなに大きな夢でも叶う!
参加者は心にストレートに響いてくるミッチュリーさんの言葉の熱を受け取って、泣いたり笑ったり。。。あっという間に時間が過ぎていました。
1時間以上言葉があふれ出るように話し続けてくれたミッチュリーさん。最後にこんな力強いメッセージをくださいました。
「世界中の武器を楽器に替えて、音楽のチカラで人がつながれば平和が広がる!」
例会『ピアニカの魔術師』当日の舞台からも、未来を担う子どもたちに、そのメッセージは力強く伝わっていたのではないでしょうか。
※ 2019年に入り、関西で活躍する各界の若手を顕彰する第10回関西スクエア賞(朝日新聞社主催)に、ミッチュリーさんが選ばれた、という嬉しいニュースが!3月22日には受賞記念コンサートも開かれたそうです。
ミッチュリーさん、おめでとうございます。これからも歩みを止めず、益々のご活躍を!!