幼児例会『かえるくん・かえるくん』を観て

子どもとおとなが一緒に年4回、生の舞台(演劇・音楽・人形劇など)を楽しみます。定期的・継続的に観るので、舞台鑑賞(定)例会と言います。

かえるくん

2018年12月6日(木)高知市立中央公民館大講義室(かるぽーと11階)で人形劇団ひぽぽたあむの『かえるくんかえるくん』が上演されました。

『人形劇団ひぽぽたあむ』による人形劇で、タイトル通り主役は森に暮らす明るくて元気なかえるくん。ほかにも魅力的で個性あふれるキャラクターたちが登場します。

可愛いフォルムの人形が生き生きと物語を紡ぎ、子どもたちは釘付け。ほっこり癒され、ときには大事なことに気づかされる内容におとなも存分に楽しめました。

実はこの例会、なんと上演2週間前に1公演の追加が決定したのです。

例会の前に『人形劇団ひぽぽたあむ』の永野むつみさんによるワークショップや座談会を開催し、それに参加した方たちから「是非、永野さんの人形劇を観てみたい!」という声が多数上がったのもあって実現したのでした。

17時15分~と19時~の同日2回公演はどちらも大盛況。

かえるくんがお皿に何度もシリアルを入れる仕草やこぐまくんとのやりとりなど、ささいな出来事で子どもたちは大笑い。

上演前、永野さんはスタッフに「上演中に子どもたちが席を立ったりしても無理に戻るよう指示したり、おとながあまり干渉せずに見守ってください」というお話をされていました。

「子どもたちの行動には、彼らなりに理由があります。舞台を観てドキドキして立ち上がったり、興味があって近づこうとしてみたり。たとえばかえるくんの元からくまくんが去ろうとするシーンでは不安になって親御さんのところに行こうとする子どももいます。でも落ち着いたら自然と席に戻ります。子どもたちの観る力を信じてほしい」これは永野さんがワークショップなどでも仰っていたことです。

ついつい口うるさく干渉しがちな私は母として反省。

そんな中、五才の息子が上演中に自分の席を立ち、少し離れた私のところにやってきました。「戻りなさい」というのをぐっと我慢。どうやら面白かった内容を伝えたかっただけのようで、母がなにも言わなくても息子はしばらくして再び自分の席に戻っていきました。

そのやりとりで息子の成長や永野さんのお話ししていたことを実感しました。母も少しは成長した気分(笑)

舞台鑑賞を親子で観て楽しむだけではなく、こうしたその場で生まれるドラマに感動できるのもこども劇場の素敵さだと思いました♪

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