「『あの夏の絵』高校生役の俳優さんの話を聞く」

9月期高学年例会「あの夏の絵」(公演日10月26日(金)高知県立県民文化ホール・グリーン19:00開演)を鑑賞する前に体験する3つの講座
③「『あの夏の絵』出演の前田みどりさんの話を聞く」
日 時:10月7日(日)14時~16時
会 場:県民文化ホール第5多目的室
参加者:13名

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 最初に少し身体を動かし、コミュニケーションゲームで気持ちもほぐして和やかな雰囲気で座談会が始まりました。

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 事前講座最終回は、“東京から広島に転校してきた高校生の奈々”を演じる前田みどりさんです。長野県出身の23歳。

ご自身の高校時代は、自分のことをあまり好きになれず、自分の良さを見つけたいと思って演劇部に入り、自分じゃない自分を生きられる世界に熱中したそうです。

高3の鑑賞会で青年劇場の『野球部員、舞台に立つ!』に出会い、大学進学をやめて役者を目指すことを決めました。
長野県には第2次世界大戦時の松代大本営跡もあり、平和教育に熱心な土地で育ち、中高の修学旅行では広島や沖縄を訪れたそうです。

 今回の作品で演じる奈々が、 “ 平和や戦争に関心がない ”  ということに違和感があり、また、 “ 大好きな絵さえ描ければ友達はいなくてもいい ”  という考えも自分とは違うと感じていたそうです。しかし、美術部員が証言者の話を聞いて自分の体験していない原爆の絵を描く怖さと、自分の知らない世界や自分と違う感情を演じる不安には通じるものがあると気づき、奈々と自分では性格は全く違うけれど共通する感情もあると感じ、役作りの参考になったとのことでした。
「戦争の話と言うとマイナスのイメージがあるだろうが、この作品は深刻にならずにみられる面もあると思う。原爆の絵を描く決意をする奈々の家でのシーンに注目してほしい。」と話されていました。

 今回どの役者さんをお迎えするか、となった時に、「役とともに成長してきた前田みどりの話を聞いてほしい。」という、青年劇場制作の白木さんの後押しがあって実現しました。

 これまではどなたかが一緒に行動し、事前講座としてひとりでしゃべるのは初めての事だとか。その初々しさと一生懸命話す姿は聞く者の心をつかみ、舞台に対する期待はますますふくらみました。たくさんの方を誘って、客席いっぱいで当日を迎えたいものです。

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                                      うさぶー

 こども劇場は会員制で運営していますが、今回は中・高校生からおとなまで、たくさんの方に観ていただきたいと特別入場券を発行しています。

  学生券(小学4年生以上) ¥2000     一般券 ¥5200

  申し込み問い合わせは、TEL(088)879-7160 FAX(088)879-7161

  火~金10:00~18:00 土10:00~17:00 日,月,祝祭日,例会翌日は閉局

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