子どもとおとなが一緒に年4回、生の舞台(演劇・音楽・人形劇など)を楽しみます。
定期的・継続的に観るので、舞台鑑賞(定)例会と言います。

オペラ『ルドルフとイッパイアッテナ』 オペラシアターこんにゃく座〈特別例会〉
2025年5月6日(火・振休)17:30開演
高知市文化振興事業団プラザかるぽーと四国銀行ホール(旧大ホール)
共同主催:特定非営利活動法人 高知市こども劇場/公益財団法人 高知市文化振興事業団
オペラシアターこんにゃく座と高知市こども劇場は創立年が同じという縁も、信頼感もあり、節目の年には特に出会ってきました。(25周年『セロ弾きのゴーシュ』、30周年『ロはロボットのロ』『森は生きている』、50周年『森は生きている』など)今回は、来年55周年を迎えるに当たり、そのプレ企画として実施することができました。
中四国地方でのコースの最終となった高知公演は、連休最後の日の夕刻であいにくの雨模様でしたが、ロビーに入るとそこはルドルフの物語の世界へと誘導するワクワクする場になっていました。
事前に作ったネコちゃんモビール、子どもからおとなまでが紙皿に描いたネコの絵、ネコにちなんだグッズたちが並んでお出迎え。写真コーナーも顔出しパネルもあり、なりきり手持ちグッズありで充実しており人気を集めました。









会場に入ると、色とりどりに塗られた大小の脚立がたくさん立った間に細長い足場がかかる、こんにゃく座らしいシンプルな舞台になっており、どんな風に使われるのか楽しみになりました。

魚屋のおじさんに追いかけられて、思わず逃げ込んだトラックに乗って東京まで来てしまったルドルフ。出会った野良猫のイッパイアッテナにいろんな事を教えてもらいながら飼い主のりえちゃんのところに帰ることを願う日々が描かれます。
猫たちは脚立の間を身軽に動き回り、その舞台はある時は下町の中、ある時は図書室、ある時は犬のデビルの家の庭と変化していきます。
今回の作曲は合唱界では知らない人はいないという信長貴富さん、こんにゃく座とは初めてタッグを組みました。ピアニストの軽やかで表情豊かな音に乗せて、物語が進みます。
また、飼い猫のブッチーや犬のデビルなど個性豊かな登場人物(?)、それぞれに心寄せられ、感情移入できました。
最後りえちゃんに会うことはできませんでしたが、猫たちの友情は深まり、いつかきっと会えるのではと希望の持てる、さわやかな風のようなエンディングでした。
猫たちはとても愛おしく、憎まれ役の犬のデビルまでも愛おしく思われる、子どもからおとなまで心に残る舞台でした。
子どもの舞台研究部 あやや




カーテンコールでプレゼントを渡しました
高知市こども劇場は会員制で運営しています。例会当番も会員が担っています。
いろんな当番があるので、ぜひ参加してね!


