【幼児例会報告】
くわえ・ぱぺっとステージ『ふくろうぼうや月夜のぼうけん』

子どもとおとなが一緒に年4回、生の舞台(演劇・音楽・人形劇など)を楽しみます。
定期的・継続的に観るので、舞台鑑賞(定)例会と言います。

2025年9月15日(月・祝)11:00開演、高知市立中央公民館 大講義室(かるぽーと11階) にて、《幼児例会》くわえ・ぱぺっとステージ『 ふくろうぼうや月夜のぼうけん』 が上演されました。

今回の舞台は、併演の『ぷぷいのぷい』とのふたつの物語からなります。

「くわえ・ぱぺっとステージ」のつげくわえさんの実体験をもとに作られ、1995年から約30年間に渡り古びることなく700ステージものロングセラー上演を重ねている作品です。

『ぷぷいのぷい』

(つげさんいわく)帽子の中の「変な赤ちゃん」が、となりの帽子の中に次々現れる動物たちと、「ぷぷいぷい」「わーうー」と赤ちゃんことばや鳴き声でやりとりをするおはなしでした。意味のあるセリフはなく、音楽に乗ってお話が進んでいきます。

会場の子どもたちも、それに合わせて同じようにしゃべったり身振りをまねっこ。ちょうど言葉を覚え始めたり、真似っこが楽しくてたまらない年頃の、今日の参加者の気持ちにぴったり合った作品のようでした。

つげさんが次のお芝居の準備のため舞台からいなくなる間、スペシャルゲストのペンギンのオルゴール人形が、会場のみんなと一緒に首回しのストレッチをして楽しませてくれました。

『ふくろうぼうや月夜のぼうけん』

月のきれいな夜にふくろうのぼうやは、まだ飛べもしないのに、お母さんの留守にそっと冒険にでかけてしまいます。 夜の森はちょっと怖いけど、楽しそうな音楽が聞こえたりワクワクします。ぼうやは「ボク悪い子になっちゃう」と罪悪感も感じてるのですが好奇心には勝てません。

そんなぼうやのドキドキワクワクを一緒に感じているのか、子どもたちは「ぷぷいのぷい」の時とは打って変わって、笑い声は聞こえるけれども静かに見入っていました。

ぼうやは巣の中のお母さんとの暮らしではまだ芽生えていなかった、友情・勇気・思いやり・・・などの気持ちが芽生え、たった一晩で大きく成長します。 自分の子育て経験と重ねて、胸を熱くした保護者も多数いたようです。 

♫夜はこわーい だけどすてーきー 森のなかは ボクのあそびば♫

    

例会終了後、スタッフはつげさんと交流会をしました。

そこでつげさんから「子どもたちはおとなしいけどちゃんと反応がありました。温かい反応です。そして(芝居が)始まったらリラックスしてくれたので、私も安心して余裕をもって演じられました。お芝居は客と演者との「間(あいだ)」で作られるんです。今日はとても気持ちよかったです」という話が聞けて嬉しかったです。

子どもの舞台研究部 P

高知市こども劇場は会員制で運営しています。例会当番も会員が担っています。
土佐チル(小学4年生~高校3年生)とは、小学4年生以上の異年齢の子ども会員が自らやりたいことを発案・実現するチーム。様々なことを企画・運営し、交流しながら成長しています。

いろんな当番があるので、ぜひ参加してね!

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